体性反射

数多く生体に存在する反射において、自律神経が関与しているものが有り①体性-体性反射②体性-内蔵反射③内蔵-体性反射④内蔵-内蔵反射がある。
カイロプラクティックでは当初から、脊髄神経根の圧迫を脊椎サブラクセーションに付随する神経学的障害として重視してきた。脊椎サブラクセーションは椎間孔内の神経を圧迫することで、その結果生じる神経根の機能障害が支配している体性組織や内蔵組織に機能障害をもたらすと考えられてきた。
しかし、関節サブラクセーションが神経根圧迫に関する初期の仮説は、生物学的に不可能と考えられ関節サブラクセーションがある椎間孔の端で脊髄神経が挟まれるとは考えにくい。
神経根圧迫説を裏付ける事実がないことからカイロプラクター達は新たな仮説を導き出した(インパルス依存説)。インパルス依存説では脊椎関節機能障害が侵害感覚と固有感覚の慢性的異変を引き起こしうる病変と解釈されている。
関節機能障害の一般的な随伴症状である分節筋スパズムは体性-体性反射の現れであり、頚椎関節の機能障害に伴う頚部の平衡異常は体性-内蔵反射の異常をあらわす。
一般的なマッサージや手技療法などの鎮痛の解釈としては、皮膚や筋肉の圧受容器を刺激し筋緊張の弛緩、リンパや血液循環を改善し発痛物質を流すこと目的にするが、痛みの改善以外にも便通や睡眠の改善など自律神経の変化を目的にマッサージ・手技療法が用いられる。
皮膚からの情報はそれぞれ決めれらた脊髄に入力され脳へ伝わる一方、同じ脊椎分節に入力している内蔵に影響を及ぼす。その結果各臓器の疼痛や異常に影響を与えることが出来ると考えられている。
特に慢性痛を訴える患者では不眠や便通異常など自律神経の不調を訴えることが多い、手技療法では痛みの以外の自律神経症状などにも有効なあり、疼痛患者のトータルケアとして期待出来る。